福岡県産内垣石のお墓のメンテナンス工事と追加彫刻。植木の抜根やクリーニングで管理しやすいお墓へ、下関市営中央霊園にて
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下関市から北九州を中心に、お墓専門にお仕事をさせていただいております、天の石材の天野です。下関市営中央霊園にて、福岡県産内垣石のお墓のメンテナンス工事と追加彫刻をさせていただきましたので、ご紹介いたします!!
下関市営中央霊園 福岡県産内垣石のお墓のメンテナンス工事
知人からご紹介をいただきました。お父様が亡くなられて追加の彫刻をされたいということで、ご一緒にお墓へ向かいました。
お墓全体の様子です。とても立派なお墓ですが、手前の階段脇にある木が成長して石がずれていたり、お手入れも大変なので、この機会に取り除きたいというお話しでした。
お墓本体です。福岡県産内垣石のお墓で、きれいにはされていますが文字の色が落ちていたり、汚れがついたり目地がとれていたりする箇所が見られました。建てられてから時間が経っているので、仕方ないことではあります。
お墓の角じみ(座布団)の後方に、ヒビが入っていました。どなたかが修理をされてくっついてはいましたが、そこへ汚れが入ってしまっています。
下台の後方です。目地も完全にとれて、ずれて隙間が開いています。これではお墓の中に水が入ってしまいます。
下の台石も同じように目地が取れてしまっています。玉砂利には植木の落ち葉もたくさん見られます。これを取り除くお掃除はなかなか手間がかかります。
左右の樹木は柘植です。かなり大きく成長していました。根が押して石をずらしているところも見られました。落ち葉の掃除やお手入れも大変とおっしゃっていました。
こちらは追加彫刻をする法名碑です。一番左のスペースに彫刻をします。こちらも少し汚れが身立ち、色が落ちてしまっています。
当初は追加彫刻をご希望でしたが、お墓の状態やご希望を伺って、彫刻とあわせてクリーニング、樹木の伐採・抜根、文字の色入れなどのメンテナンス一式をご提案しました。目地入れ直し、玉砂利の交換なども行い、お父様に気持ちよく眠っていただけるお墓になるようにします!
植木の抜根のひとコマです。抜根する際は、まずは枝を切ってから根を抜きます。その準備をしていると、なんと鳥の巣が出てきました!^^
もうヒナはいませんでしたが、こんな立派な巣が中にあったなんて・・・! 驚きです^^
メンテナンスと追加彫刻が完了しました! 植木もなくなってすっきりし、明るい印象になりました。
お墓本体です。全体のクリーニングと文字の色入れ、目地の入れ直しを行いました。きれいに汚れが取れて、内垣石特有の青みのあるきれいな色合いが戻り、文字色も入ってはっきり見えるので、全体に明るくスッキリしました。花立てにはステンレス製の花筒を入れて、お水の交換もしやすくなりました。
お墓のヒビに入っていた汚れもきれいに取れたので、ほとんど分からないほど目立たなくなりました。
ズレを治して目地もきれいに入れ直したので、お墓の中に水が入ることもありません。
一番下の台石もきれいに目地を入れました。汚れもすっきりとれて、石肌が見えるようになりました! 五色の玉砂利が入っていましたが、それをすべて取り除き、県内のサビ砂利を入れました。汚れも目立たず明るい色合いです。
植木を取り除いた部分もサビ砂利を入れて仕上げました。大切にされてきた植木でしたが、お手入れの必要もなくなり、落ち葉もなくなるのでお墓の管理は格段に楽になります。
法名碑もクリーニングをしてきれいにし、色の入れ直しをしました。左端には追加でお父様のご法名を彫刻しています。
お客様には、一目見て明るくなったお墓に「こんなに違うんですね!」と驚くとともに喜んでいただけました。また、ご納骨のお手伝いもさせていただいたのですが、納骨室の中のご遺骨が順序バラバラになっていたので、ご親戚の方もお越しくださったこの機会にと、皆様の記憶をたどりながら順番に並べなおしました。きちんと順番通りにしたいとおっしゃっていたので、皆様の集まる機会に叶えられてよかったです。
今回最初にお墓を見せていただいた際に一番気になったのは、植木の影響で石がずれていたことでした。放っておくとグラグラして危険だったので、この機会に直すことができてよかったです。お掃除の際にお墓の後ろや横にまわってされることもあると思いますが、お墓の囲い、特に後方や側面はなかなかご自身では気付きにくいところでもあります。こうした追加彫刻等の機会にお墓の確認をプロの目で行うことは、長くお墓を守っていく上で大切なことだと思います。今回のメンテナンスで、今後も安心してお参りいただけるとうれしいです。