下関市彦島地区にて、お墓の建て替え工事。海外にお住まいのお客様より

ホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。下関市から北九州を中心に、お墓専門にお仕事をさせていただいております、天の石材の天野です。下関市彦島地区にて、海外にお住まいのお客様からお墓の建て替えをお任せいただきましたので、ご紹介いたします。

 

下関市彦島地区 自治会管理 建て替え

 

今回のお客様は、このたびおじい様が亡くなって納骨するにあたり、お世話になっていたおじい様のためにお墓を建て替えてきれいにしてあげたいとご希望でした。海外にお住まいの方で、ホームページをご覧になって連絡をくださいました。

 

お墓の場所を伺って、現地確認に向かいました。山口県産の徳山石で建てられたお墓で、昭和13年の建立なので建立から85年が経っていますが、ご親戚の皆様できれいにお参りをされている様子が伝わってきます。お客様は、お墓が古くなっていることや、納骨室内の状況が良くないことから、建て替えたいとご希望でした。

 

ご提案したデザインです。新しいお墓については、まず「どういうお墓があるんでしょうか?」とご質問をいただきました。今までと同じ和型や洋型という以外にも、最近は観音扉式の納骨室が主流になってきていることなどをお話して、いくつか図面を作成してご提案しました。最終的には洋型の観音扉式のお墓をご希望になり、ご自宅にあるお地蔵様をお祀りするための祠を建てたいとのことで、お墓の左隣に建てることになりました。

 

まずは、既存のお墓を解体していきます。工事の前には、海外から帰ってこられたお客様もご一緒に、私も立ち会わせていただいて魂抜きを行いました。お墓の構造から、ご遺骨は解体しながら取り出す形で進めました。今回の彦島の墓地はよくお仕事でお世話になる墓地ですが、通路が狭く迷路のように入り組んでいて、石を搬出したり持ち込んだりするのも慎重に行う必要があります。お墓の場所によって手順や動線を考えながら進めます。

 

納骨室の蓋石の拝石を取り外して、ご遺骨の取り出しも終えました。上から順に、クレーンで吊り上げて解体・搬出していきます。

 

お墓をすべて取り外したところです。レンガの壁にくっついた状態で建てられていたお墓が、基礎だけの状態になりました。

 

既存の基礎はしっかりしていたので、その上に新たなお墓の基礎を打ちました。右側の壁はコンクリートできれいに補修しました。基礎の上に、お墓を設置していきます。

 

納骨室部分が完成しました。今回使用した石は、G688という青御影石です。

 

納骨室の天板の上に、洋型の墓石本体を設置します。お墓の手前に踏み石も設置しました。墓誌板と香炉・花立、お墓の隣にお地蔵様用の祠を設置したら完成です。

 

新しいお墓は向きを変えて、ご親戚様のお墓の方へ向いています。また、お地蔵様の設置することから、スペース的にもこの向きにすることで収まりが良くなりました。

 

ご希望いただいた洋型墓石です。花立も丸みがあって柔らかいイメージにしました。屋根付きの香炉もご希望いただきました。新たに墓誌も作って、右手に配置しました。

 

納骨室は近年主流となっている観音扉式です。手前の扉部分をあけて納骨するので、深さのある地下式に比べるととても納骨がしやすくなっています。また、水が入ってしまうこともなく、湿気が溜まりにくいので衛生的でもあります。

 

お地蔵様の祠は、お地蔵様の寸法にあわせて製作しました。むき出しではなく屋根を付けてあげたいとご希望でした。お地蔵様は、後日お客様がお持ちになるそうです。

 

お墓の完成後、お写真をLINEでお送りしてご報告しました。先日お盆にお客様も海外からお帰りになって、ご納骨も終えられました。気に入っていただけたようで、「すごいですね!」ととても嬉しいご感想をいただけました^^ このたびは当社にお墓の建て替えをお任せいただきまして、ありがとうございました。遠くにお住まいのお客様にはお墓のことで心配な点もあるかと思いますので、何かありましたらいつでもご連絡ください。

今回は、ホームページを通じての海外にお住まいの方からのご相談でした。私も初めての経験で、「こんなご縁もあるんだなあ~」と初めにメールをいただいた時はびっくりしました^^ まだお若い方でしたが、「お世話になったおじいちゃんだから」と心を込めて建て替えに取り組まれていましたので、少しでもお力になれていればいいなと思っています。

お墓の建て替え・リフォームに関する記事

●納骨スペースがなくお困りだったお墓を、観音扉式のお墓へ建て替え。下関市吉見地区
●下関市営彦島南霊園にて、既存墓石を利用したお墓のリフォーム工事
●80年以上前の山口県産徳山石の墓石のリフォーム工事。下関市豊浦町寺院墓地
●下関市営武久墓地にてお墓の建て替え工事。夫婦墓を、インド産バングレーの地上式納骨の代々墓へ
●深くて暗い納骨室のお墓を、明るく快適な地上型納骨室のお墓へ建て替え。下関市豊浦町の野墓地にて
●80年前に建てられた、徳山石のお墓の建て替え工事。既存の墓石をクリーニング等できれいに。下関市豊浦町の中ノ浜遺跡墓地
●山口県産徳山石のお墓を、既存の石を使用して地上式納骨室のお墓へリフォーム。全面石貼りのすっきりとしたお墓へ、北九州市立足立霊園