クリーニングや土間改修、納骨室のかさ上げなど。下関市菊川町にて

ホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。下関市から北九州を中心に、お墓専門にお仕事をさせていただいております、天の石材の天野です。下関市菊川町にて、４０年以上前のお墓のクリーニングや土間改修、納骨室のかさ上げなどのメンテナンス工事を行いましたので、その様子をご紹介いたします！

下関市菊川町野墓地　墓地墓石メンテナンス工事
石種：山口県産徳山石

ホームページをご覧になったお客様がご相談にお越しくださいました。下関市の菊川町にお墓をお持ちで、お墓についてお悩みがあるというご相談でした。

お話を伺い、後日ご一緒にお墓の確認に向かいました。広い敷地で、コンクリートの土台の上に和型の墓石があり、お墓の後方には古いご先祖様のお墓の棹石がいくつかありました。周りは樹木の多い環境ですが、まめにお掃除をされて、大切にお参りされていることがうかがえます。このたび奥様が急逝され、近いうちにご納骨を控えておられましたが、40年以上経ったお墓ということで、所々気になることが出てきたそうです。

お墓の土間部分には、このようなクラック（ひび割れ）が見られました。入り口すぐの場所です。40年以上経っていますので経年劣化と思われます。こちらは、コンクリートに上塗りしてきれいにすることになりました。

お墓の後方には、このように古いご先祖様のお墓が５基並んでいました。お墓を建てた際に一度まとめられたようです。後方の通路は狭いこともあり、こちらのお墓は土間を改修するこの機会に移動させたいとご希望でした。

お墓の右後方にも、このようなひび割れが見られます。左後方、入り口付近にも同じようなひび割れが見られました。また、ブロックの笠には苔がびっしりついており、お墓の土台部分も汚れで黒ずんでいます。

お墓本体です。昭和53年建立のお墓で、建てられてから43年が経っていますが、山口県産の徳山石で建てられた立派なお墓です。お客様は、長年の間に溜まった汚れも気にされていました。また、家紋部分などの黒色も取れかけています。こちらはクリーニングをして、色の入れ直しを行うことになりました。

お墓の後方も、黒っぽい汚れがたくさんついています。樹木が多い環境も影響しているのか、水垢や苔なども他の箇所以上に付着しているようです。

こちらはお墓の目地部分です。以前にご自分で修繕しようとされたそうです。「お墓をきれいにしたい」とご自分で修理されているお墓も時々見かけますが、お墓を大切に思うそのお気持ちはとても素晴らしいと思います。特に目地入れ等は、一般の方にはなかなか難しいところです。

こちらはお墓のカロート（納骨室）です。たくさんのご遺骨がすでに納められていますが、80cmほどの深さがあって納骨も大変なので、かさ上げをしたいとご希望でした。下関市内の古いお墓では、こうした深さのある納骨室を備えたお墓も多く、かさ上げして納骨しやすくしてほしいというご相談はたびたびいただきます。

工事が始まりました。土間の打ち直しの前に、まずは高圧洗浄で全体の汚れをきれいにとりました。ブロックの笠などに付着していた苔もきれいになり、土台部分も黒ずみが取れています。劣化しているコンクリートは、傷めないよう水圧を調整して作業を進めます。

後方の古いお墓は外側に移設、お墓そのものもきれいに洗浄して、お墓があった土間部分もきれいになりました。その後、土間部分の改修、お墓の色の入れ直し等を終えたら完成です。

工事完了です！　とてもきれいになりました！！

コンクリートの土間部分は全体的にきれいに上塗りして仕上げました。お墓のクリーニングと色の入れ直し、納骨室のかさ上げも完了です。

ひび割れがあった入り口付近です。この通りきれいに仕上がりました。ひび割れの部分をそのまま上塗りするとまたヒビが入ってしまいますので、シート等で養生しながら施工しました。階段や土台部分は洗浄のみですが、十分に黒ずみが取れてきれいになっています。

後方の古いお墓もきれいになり、置いてあった土間部分もスッキリときれいになり、歩きやすくなりました。こうした土間改修の場合、古いコンクリートをすべてはぎ取って新たに打ち直すという方法も一般的ですが、今回は強度も問題なかったことや、ご予算との兼ね合いを考慮して、上塗りという修繕方法をとりました。

お墓本体もクリーニングをして目地を打ち直し、色の入れ直しを行いました。水垢などの黒っぽい汚れやくすみがとれています。

後方もこの通りです！環境の影響もあって汚れがたくさんついていた部分もきれいになっています。長い間に少しずつ積み重なってしまった水垢などのしつこい汚れは、ご自分で取りきるのはなかなか難しいと思います。

こちらはお墓の右手前部分です。水垢などの汚れはきれいにとって、目地は一度すべて取り除いてからきれいに入れ直しました。

水鉢は真っ黒になっていました。この部分は水をためておく部分でもあり、磨き仕上げをしたツルツルの表面とは違ってザラザラしているのでより汚れが付きやすい部分です。とてもスッキリきれいになっていますね。また、水鉢前面の家紋部分もきれいに黒色を入れ直しました。

香立ては、通常は砂を入れてお線香が立てられるようになっているのですが、何もなくなってしまっていました。こちらもきれいに洗浄したあと、砂利を入れて線香立をセットして、お参りしやすいようにしました。

納骨室です。中に砕石を入れてかさ上げをし、表面に化粧砂利を入れて仕上げました。以前の納骨室では、石材店などの専門業者に納骨を依頼しなくては難しいかもしれませんが、この高さであればご家族だけで納骨することも可能です。

お引き渡しも無事に完了です。後日、ご家族でご納骨法要を行われるということでした。また、お忙しい中コメントも寄せてくださいました^^

ありがとうございます！コメントを寄せてくださったのはお施主様の息子さんの奥様で、当店のホームページを見つけてくださったことで、今回のご来店につながったそうです。きれいになったお墓に眠っていただくことができて、お父様も安心していただけているとのこと、本当によかったです。何かお困りのことなどございましたら、またいつでもご連絡くださいませ。

今回は、40年以上前のお墓の改修工事でした。当店では、お墓の汚れやコンクリートのひび割れ、大きくなった樹木の管理や深すぎる納骨室など、長い時間を経たお墓ならではのお悩みもたくさんご相談いただきます。そうした場合、新しく建て替えることもひとつの方法ですが、当店では、少し手を入れて「お墓のメンテナンス」をすることもよくご提案させていただく方法のひとつです。「お墓のメンテナンス」という考え方そのものがなかなか定着していないかもしれませんが、少し手を入れれば問題なくお参りできて、そのまま受け継いでいける立派なお墓も実はたくさんあります。実際の施工は、お墓の状況やご希望のご予算・ご要望に応じて様々な方法がありますので、まずは一度お気軽にご相談いただければ幸いです。